還暦祝いは何歳でお祝いする?還暦から始まる長寿祝いの年齢と意味を徹底解説!
赤いちゃんちゃんこを贈ることで有名な「還暦祝い」ですが、どのタイミングで行うものか、ご存じですか?また、還暦以外の長寿のお祝いには何があるのかご存じでしょうか?今回は、
そんな還暦祝いのタイミングと、その他の長寿祝いについて解説していきます!
そもそも「還暦」とは?
還暦祝いの風習は、中国で生まれました。室町時代に中国との貿易が盛んになったことによって、日本にも伝わり、江戸時代には一般階級の人々にも伝わっていきました。当時の平均年齢は32〜44歳と若く、60歳まで生きることは珍しかったため、還暦を迎えることは大変おめでたいこととされたのです。そのため、還暦祝い=長寿のお祝いとされてきました。
しかし現代では、60歳といってもまだまだ現役の方も多く、以前のような長寿を祝うという目的というよりも、人生の節目を迎え、これからもまだまだ長生きするようにという願いが込められたイベントになっています。還暦祝いのプレゼントも「赤いモノ」という縛りは無くなりつつあり、ジュエリーやフラワーギフト、フォトスタンド、お酒などが人気です。
「60」という数字は、干支の十干十二支に由来しています。60年かけと自分の生まれ年の暦に戻ることから、還暦を迎える=赤ちゃんの時に戻る、という意味になるのです。
「還暦祝い」のタイミング
そんな還暦祝いを行るタイミングには、2パターンあります。1つ目は、数え年で60歳を迎えるタイミングです。数え年とは、生まれた日を1歳とカウントし、元旦(1月1日)を迎えると1歳年を取るという数え方です。そのため、数え年でお祝いする場合は、元旦から節分頃までを目安にお祝いすることが多いようです。2つ目は、満60歳になったタイミングでです。この場合は、一年のどの時期とは特定されず、60歳の誕生日を目安にお祝いします。
本来は、数え年の数え方で行う「還暦祝い」ですが、誕生日の方がシンプルで若いやすいとされる傾向にあります。そのため、どちらがいいとは一概には言えなくなっています。
他にもある!「還暦」以外の長寿祝い
「還暦」以外にも長寿のお祝いは様々です!ここでは、還暦以降の長寿祝いを解説します。
古希(こき)…70歳
現代では、還暦よりも本格的な長寿のお祝いとされています。還暦では「赤」が長寿のテーマカラーでしたが、古希では「紫」となり、長寿への敬意の表れを意味しています。
喜寿(きじゅ)…77歳
「喜」の草書体が、七を3つ重ねた形(七十七)に見えるため、77歳で迎える長寿祝いとされています。テーマカラーは「紫」で、プレゼントには紫カーネーションが人気です。
傘寿(さんじゅ)…80歳
「傘」の略字が八と十を縦に並べたような字のため、80歳で迎える長寿祝いとされています。「八十寿(やそじゅ)」と呼ぶ人もいます。テーマカラーは「黄(金茶)」です。
米寿(べいじゅ)…88歳
「米」の字をくずすと八十八と読めるため、88歳でお祝いします。大変おめでたく、還暦と同じくらい盛大にお祝いする傾向があります。テーマカラーは「黄(金茶)」です。
卒寿(そつじゅ)…90歳
「卒」の略字である「卆」が九と十に分解できることから、90歳で迎える長寿祝いとされています。テーマカラーは古希・喜寿と同様の「紫」または「白」となっています。
白寿(はくじゅ)…99歳
漢字の「百」から「一」を取ると「白」になることから、99歳で迎える長寿祝いの名称となりました。テーマカラーは「白」で、健康グッズをプレゼントする方が多いようです。
百寿(ひゃくじゅ)…100歳
その名の通り、100歳を迎える方の長寿祝いです。「紀寿(きじゅ)」と呼ばれる場合もあります。テーマカラーは「白」で、内閣総理大臣からのお祝い状と記念品が贈られます。
まとめ
いかがでしたか?今回は還暦祝いを行うタイミングや、その他の長寿祝いについて解説しました。この記事を参考に、ぜひ大切な方の長寿祝いをベストなタイミングで行いましょう!