ホールセールバイヤーが語る、グレードよりも大切な“印象”の話

ホールセールバイヤーが語る、グレードよりも大切な“印象”の話”

「グレードの数字が良い=美しい」
そう思われている方は多いかもしれません。たしかに、ダイヤモンドの価値を測る指標である“4C”は国際的な基準であり、一定の判断材料になります。しかし、実際に私たちプロがダイヤモンドを選ぶ際、最も重視しているのは「第一印象」です。
ダイヤモンドバイヤーブログ
著者情報
ダイヤモンドホールセールLuxy
代表取締役・バイヤー近藤
バイヤー近藤がダイヤモンドの仕入れの現場からプロのバイヤー目線で情報をお届けします。

同じグレードでも「心を惹きつける石」と「そうでない石」がある

たとえば、Dカラー・VS1・EXカットという高グレードの石があったとしても、見る角度や光の入り方で「なんだか鈍い」と感じることがあります。逆に、Eカラー・VS2であっても「うっとりするような輝き」を放つ石がある。
これは、数値に表れない要素(光の分散、プロポーションのバランス、ファセットの磨き方)が、石の見た目に大きな影響を与えているからです。

印象とは「光」と「余白」がつくり出すもの

Luxyでは、実際にダイヤを手に取って「見た瞬間に惹かれるかどうか」を非常に大切にしています。
それは、お客様が初めてそのジュエリーをご覧になったとき、一目惚れしていただけるかどうかがすべてだからです。
いくらグレードが高くても、「なんとなく印象が弱い」と感じる石は使いません。逆に、「この石は特別な何かがある」と思える石は、少々クラリティが下がっていてもお届けしたい──それがLuxyの基準です。

“誰かに褒められる”石を届けたい

私たちが選ぶのは、カタログに載せるための石ではありません。
日常の中で、お客様が身に着け、そして「それ素敵ね」と褒められる石こそが、本当に価値あるジュエリーだと考えています。
グレードは参考値。最終的に選ぶべきは“印象で記憶に残る輝き”。
Luxyでは、そうした「語りかけてくるような石」だけを、皆さまにご紹介しています。
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