安くても選ばないダイヤモンドとは?──プロが語る“買わない判断”

くても選ばないダイヤモンドとは?──プロが語る“買わない判断”

ダイヤモンドを選ぶとき、「同じカラットなのに、この石は価格が安い」と思うことがあるかもしれません。
ですが、私たちプロのバイヤーは、いくら安くても絶対に選ばない石というものが存在します。
それは、単純に「安い=お得」ではなく、安い理由には、必ず品質に妥協があるからです。
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著者情報
ダイヤモンドホールセールLuxy
代表取締役・バイヤー近藤
バイヤー近藤がダイヤモンドの仕入れの現場からプロのバイヤー目線で情報をお届けします。

安さの理由は“見えないリスク”にある

一般の方が一見してわからない部分──それこそが、価格に大きく影響します。

・内包物(インクルージョン)の位置や大きさ
SI2グレードであっても、石の真ん中に黒点があると、光の反射が鈍くなり、肉眼でも目立ってしまうことがあります。

・カットのプロポーションが崩れている
カット評価がEX(エクセレント)でなくても、美しい輝きを放つ石はあります。しかし、極端に浅い・深いカットは輝きを閉ざし、暗く沈んだ印象になってしまいます。

・蛍光性(フルオレッセンス)による濁り
強い蛍光を持つ石は、特定の光源下で白く濁ったり、曇って見えることがあります。

これらはすべて、「4C」だけでは見えない部分。
だからこそ、Luxyでは目利きによる選別を徹底しているのです。

実際に見送った例──価格では選ばない

以前、1.0ct・Gカラー・SI2・VGカットの石が非常に安価で出てきました。
一見すると「コスパが良さそう」な印象ですが、実際に見てみると中央に黒点があり、クラウン角が浅く、光が上方向へ抜けずに暗く沈んで見えました。
こうした石は、日常で身につけると「なんだか輝かない」と感じる原因になります。
Luxyではこのような石は絶対に採用しません。

一生ものだからこそ、安さよりも「納得」を

お客様がご購入を検討される背景には、「自分へのご褒美」「大切な人への贈り物」など、特別な想いがあるはずです。 だからこそ、価格だけで選んで後悔するような体験は、絶対にあってはならないと私たちは考えています。 Luxyでは、価格以上の満足をお届けできるよう、「選ばない基準」もまた大切にしています。
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