ダイヤモンドの相場は世界共通!?ラパポートレポートとは?
金やプラチナの価格は毎日変動します。これは、よく宝石店の店頭などに表示されているので、ご覧になったことのある方も多いと思います。
金やプラチナは「重さ」で金額がきまっていますが、例えばダイヤモンドの相場はどのように決まっているのでしょうか?
ダイヤモンドに限らず、宝石の相場というものは、金などのように「重さ」のみで金額が判断できません。重さに加えて、その宝石の品質というものが大変重要になってくるので、金の相場のように明確な数字として掲げることがなかなか難しいのです。そこで今回は宝石の王道であるダイヤモンドの相場についてご紹介していきます。
ダイヤモンドの相場を決める”ラパポート・ダイヤモンド・レポート”
ダイヤモンド相場の基準は「
ラパポート・ダイヤモンド・レポート」しかし、全く自由に販売店が価格を決めているわけではなく、相場を決める基準となる価格は存在しています。それは、アメリカのデビアス社が月に一度発表する「ラパポート・ダイヤモンド・レポート(RAPAPORT DIAMOND REPORT)」です。ダイヤモンドを取り扱う会社としては世界最大手であるこのデビアス社が、
ダイヤモンドの生産量(採掘量)や流通するダイヤモンドの量を調整し、価格の急激な変動を抑制して、一定水準の価格を維持し、ダイヤモンドの価値の維持に努めています。このレポートは、ダイヤモンドの大きさや品質ごとに1カラット換算の価格が一覧表になったものです。これが、世界中のダイヤモンドを取り扱う業者の価格に関する国際的基準となっているのです。この様に相場の基準があるので、消費者が買取店に売却する際に、
宝石の中で唯一安定して高価買取が期待できます。
実際何が書かれているの?
このレポートは、ダイヤモンドの大きさ・品質ごとに1カラット換算の価格が一覧表になったものです。これが、世界中のダイヤモンドを取り扱う業者の価格に関する国際的基準となっています。日本国内においても、ダイヤモンドを取り扱う卸問屋などは必ずこのレポートで示された金額を見て、価格を決めています。さらに小売業者になると、卸問屋がレポートを元に作成した相場表などを実際の販売価格の決定の参考にしています。ちなみにこのレポートを一般の消費者が目にする機会はあまりないですが、お金を支払えば誰でも見ることは可能です。
ダイヤモンドの価格の基準は?
では、実際に「ラパポート・ダイヤモンド・レポート」にて定義されているダイヤモンドの価格基準は何なのって気になりますよね?それが以下の物です。
- 「外国為替相場」
ドルと円の為替相場の変動も、ダイヤモンドの価格に大きく影響していきます。円安が進むとダイヤモンドの価格は上昇し、逆に円高になると価格は下がります。
- 「需要と供給」
需要と供給とは、そのダイヤモンドが今現在人気があるかどうかということです。「大きさより品質」逆に「品質より大きさ」といったその時々のダイヤモンドを購入する消費者たちの傾向もまた、ダイヤモンドの価格に影響を与えるのです。
- 「流通経路」
流通経路とは、そのダイヤモンドがどのような過程を経て購入者の手元に届くのか、ということです。流通過程が長ければ長いほど、必然的にコストもかかってしまいます。
ラパポートレポートで価格を決める
以上の様な流れでダイヤモンドの価格は決められています。
実際に消費者が購入する際には、「ラパポート・ダイヤモンド・レポート」で決められている相場を参考に、販売者の
中間マージンやブランド価値が加算されて『販売価格』として決定しています。最近では「中間マージンカット」を売りにしたお店などもあります。
ダイヤモンドを、より安くより良いものを探すには「ラパポート・ダイヤモンド・レポート」の相場を参考にしてみるのもいいかもしれませんね。