アンティーク“風”ジュエリーと本物のアンティークの違いとは?知っておきたいポイントを解説!

良く聞くアンティークって言葉。『風』がつくと違う意味になります!

ジュエリーに限らず家具等でも聞いたことがあるだろう『アンティーク』という言葉。でもよく見てみるとアンティーク『風』と書いてある商品も見たことがあるかと思います。 普段はあまり気にせず「アンティーク=昔に作られたもの(骨董品)」なのかなとお考えの方もいるのではないでしょうか?でも、実際は『アンティーク』と『アンティーク風』には明確な違いがあるんです。 今回は実際にジュエリーを購入する際に『アンティーク』と『アンティーク風』で迷わないように二つの違いにフォーカスしたいと思います。

『アンティーク』と『アンティーク風』の違い

アンティーク風はアンティークジュエリーに用いられた技法を使い現代に造られたジュエリーのことを指します。 アンティークジュエリーは高くて手が出せない、という方が購入したりハンドメイドでアクセサリーを作る際にによくつかわれます。素材と細かい技法は本物のアンティークジュエリーに及びませんがアンティーク風もとても味のある素敵なジュエリーに仕上がっています。

では、『アンティーク』とは?

「アンティーク」と判断される定義は、
  1. 主としてジュエリーが作られてから100年以上経っていること。
  2. 主にヨーロッパやアメリカで作られ、骨董的な価値を持つもの
です。 18世紀初期のイギリスを中心にした約200年間は、宝飾史上最も繁栄したといわれており、ジュエリーで使われている素材や技法が出揃ったといわれています。 歴史を感じるアンティークジュエリー1点1点から、現代の新しいものにはない、独特な風合いや趣を感じることができます。

アンティークジュエリーの多彩な技法

アンティークジュエリーには実に多彩な加工技法があります。その高度な技法は、手間を惜しむことなく『精巧に美しく』アンティークジュエリーを彩っています。
金細工アンティークジュエリーで最も重要な加工がこの金細工。
七宝金、銀、銅などの金属製の下地の上に釉薬というガラス質、鉱物質の微粉末を水とフノリでペースト状にしたものを乗せ、摂氏800度前後の高温で焼成して作る。
象牙彫り現在は象牙自体が少なくなってしまったので、再現が難しいもののひとつになっています。
インタリオカメオの逆。沈め彫りという彫りのことです。カメオより精密に彫れることが特徴だそうです。
モザイクガラスを使ったローマンモザイクと、石を使ったピエトラドュラ(フローレンスモザイク)の二種類があります。
カメオ素材と彫の技術を融合した技法。19世紀はすべての宝石の中で一番価値が高かったとされています。
カリブレカット 1900年代に入ってから登場する石留めの技術です。隙間なく石を並べるのに高度な技術を必要とします。
アンティークジュエリーには上の様な技法が使われています。現在のアンティーク『風』ジュエリーはこの技法を使って年代感を出したものになるんですね。

まとめ

今回は、アンティークとアンティーク風の違いについてご紹介してまいりました。 アンティークジュエリーは現代のジュエリーにはないほどの精密な技術であったり繊細な色合いが表現されています。アンティークのジュエリーは是非、ひとつは持っておきたいですね。 しかし、そう言ってもそんなに簡単に手に入れられるものではないジュエリーでもあります。そんなときにアンティークジュエリーを作る技術を使って安価に作ったものがアンティーク風ジュエリーです。アンティーク風ジュエリーは「アンティークジュエリー」を現時点では手に入れられないけれどアンティークジュエリーの雰囲気は味わいたいという欲求を満たしてくれるものであるともいえます。現在のアンティーク風ジュエリーはとても本物に似ていますのでぜひこちらもチェックしてみてくださいね。
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