3分で解説!ダイヤモンドのカッティング変遷はこちら
宝石の代名詞と言っても過言ではないほと有名なダイヤモンド。そのダイヤモンドは研磨とカットで更に美しく輝きます。そのカットの方法は研究を重ねられ日々進化しています。今回は、ダイヤモンドをより美しく輝かせるカットの方法の変遷をご紹介してまいります!
ダイヤモンドの光の秘密
ダイヤモンドの歴史は古く、紀元前3世紀のインドの文献にも登場しているそうですが、古い時代のダイヤモンドはただ無色透明なだけで、ルビーや瑪瑙、エメラルドに比べれば平凡で見向きもされないものだったそうです。本格的にダイヤモンドが宝石の王となるのは、1919年にマルセル・トルコフスキーがブリリアントカットの算出してからです。
ダイヤモンドは、光の屈折率がガラスや水晶に比べて高く、外部から入った光が内部で複雑に反射し、三つの効果を生み出すことが有名です。3つの効果とは、
- 「シンチレーション」
キラキラと表面で光が輝いて見えること。
- 「ブリリアンシー」
内部に入った光が外部に戻る際、強く明るい光の集合になり強い白い光になること。
- 「ディスパーション」
ダイヤの内部で何度も反射を繰り返し、光のスペクトルに分解され虹色の光彩を作り出すこと。
と呼ばれていて、この複雑で絢爛たる輝きこそがダイヤモンドだけの魅力として不動の人気を作っているのですね!
このダイヤモンド特有の輝きは、ダイヤの光の屈折率や反射角度を正確に計算した「カットの優秀さ」が必要不可欠になるのです。
カット方法の変遷
ダイヤモンドのカットが始まったのは古代インド。古代インド人たちは高度な研磨技術を身につけており、丸く磨いたカボション・カットのように面をつけていない石をむしろ好んでいたそうです。そのため研磨面がありダイヤモンドの輝きを増すカットの開発が進むのは中世ヨーロッパの時代まで待つ必要がありました。
そして、17世紀末頃に現代のブリリアントカットの原型とも言われている、58面体のオールド・マイン・カットが開発され、『ブリリアンシー』『ディスパージョン』『シンチレーション』のダイヤモンドの輝きの美しさを決定づける3つの要素を引き出すことが出来るようになったそうです。
多様化するダイヤモンドのカット方法
ダイヤモンドは技術の向上によりシンプルなカットから繊細なカットを可能にしてきました。これも現代の科学技術を持ってこそです。進化し続けるカット技術、これから生まれる新たなカットから目が離せませんね。
ジュエリーショップに足を運んだ際はお気に入りのカット方を見つけてみるのも面白いかもしれませんね。