お気に入りのジュエリーを美しく保つために。ジュエリーボックスを用意するメリットは?
皆さんは、普段身に着けているお気に入りのジュエリーやアクセサリーはどのようにして保管していますか?
あまりジュエリーなどに興味がない人であれば、帰宅してジュエリーを外したら、無造作にテーブルやドレッサーに置きっぱなしにしているという人が多いかもしれませんね。しかし、実は、宝石や貴金属というものは、とても繊細な物で傷がつきやすい物なのです。
その為、ジュエリーを外すときなど、テキトーに扱ってしまい軽くぶつけてしまったり、水に触れるだけでも本来の輝きを保てなくなる危険性が高いのです。そこで、一生大切にしたいお気に入りのジュエリーは、ジュエリーボックスなどをきちんと用意して保管しておくことをオススメします。
今回は、ジェリーボックスを使って宝石を保管することのメリットについてご紹介します。
ジュエリーボックスのメリット
それでは、大切なジュエリーをきちんとジュエリーボックスに入れて保管することのメリットをご紹介します。ジュエリーボックスは、単に管理が楽になるなどがメリットと考える人も多いですが、そのほかにもいろいろなメリットがあるのです。
宝石を湿気から守ってくれる
宝石は、どのような状態でもその美しさを保つと思ったら大間違いで、実は弱点もいろいろあるのです。その中で、「水分は宝石の大敵!」というものがあります。特にオパールのような柔らかい宝石は、湿度が高い日に水分を取り込み、乾燥した日には水分を放出するという呼吸のような現象をします。
そしてその現象を繰り返しているうちに、石にひびが入ったり、変形したりするのです。
日本は、ご存知の通り、湿気の多い国ですので、厳重に宝石を保管しておかなければいけないのです。ジュエリーボックスに宝石を入れておくことは、外気と触れることを防ぐことができるの、寒暖差や梅雨の多湿からの悪影響から宝石を守ってくれます。
ジュエリーを酸化から守ってくれる
ジュエリーに使用される貴金属の中には、空気に触れることや、身に着けることによって付着する汗や化粧品が原因で酸化してしまうものがあります。わかりやすい例でいえば、お財布に入っている銅が、最初はピカピカだったのに、使用しているうちに黒ずみなどがつく現象と似たような感じです。
したがって、ジュエリーも使用後にそのまま置きっぱなしにしていると汚れや空気によってくすんでしまい、本来の輝きがなくなってしまうのです。ジュエリーボックスに入れておけば、空気に触れることも少なくなりますので、酸化しにくい状態で保管することができます。
ただし、ジュエリーボックスに入れる前に、きちんと汚れは拭き取っておきましょう。
宝石を直射から守ってくれる
宝石は、太陽の光に当たると、キラキラ輝いてとてもきれいですね。
しかし、長時間直射日光にさらされ続ける状態になるのはNGです。特に日本人になじみ深いパールは光に弱い宝石ですので、直射日光はもちろん、室内の蛍光灯の光に当たりすぎるだけでも変色してしまいます。
ほかにも、エメラルドは熱に弱く、直射日光にさらされ続けると、熱を溜め込みひびが入ってしまう危険があります。こういった宝石は、きちんと冷暗場所を確保できるジュエリーボックス内に保管しましょう。
宝石を硬度の違いから守ってくれる
宝石にはモース硬度というものがあるというのはご存知でしょう。これは簡単に言うと宝石の硬さを表す数字で、宝石それぞれに硬度が決められています。そして、硬度が違う者同士を触れ合うように保管しておくと、硬度が低い物に傷が入ってしまう…という恐ろしいことになるのです。ジュエリーボックスであれば、ジュエリーごとに区切って保管することができるため、傷をつけることなく保管でき安心です。ちなみに、同じ宝石でもモース硬度に個体差がありますので注意が必要です。例えば、同じ石を使っているピアスだからとセットで保管してしまうと、片方に傷が入る可能性があるのです。
まとめ
今回は、ジュエリーを保管するときにとても便利なジュエリーボックスについてご紹介しました。本稿でご紹介したように、ジュエリーボックスは、大切なジュエリーの美しさを長く保つためには必須のアイテムと言えるものです。ジュエリーに使用されている宝石や貴金属は、購入当初とても美しかったものが、少しの油断で簡単にダメになってしまうものなのです。
ちなみに、ジュエリーには、使用されている素材によって弱点が異なりますので、よくわからない場合は、購入店に相談しながら保管やお手入れを進めましょう!